umemedaka-style’s diary

本と旅をつなぐブログ

第136号:埼玉のスーパーといえばこれ!・・・「平場の月」

今年も気が付けばあとわずか。やっと時間ができた感覚があり、今さらながら、私自身のウェルビーイングに(Well-being)について考えてみたりした。 世間では「クリスマスツリーを早く飾った人のほうがウェルビーイング度が上がる」という話があるらしく、私…

第135号:引き寄せる?・・・「聖灰の暗号」

私がトゥールーズに行くに際して読んでいた帚木蓬生氏の「聖灰の暗号」ではローマ・カトリック教会に弾圧され消滅したとされるカタリ派について書かれていたが、トゥールーズを観光していた時に街の中心エリアにあるサンセルナンバジリカの近くで、サンレー…

第134号:カタリ派の地・・・「聖灰の暗号」

先日、出張でトゥールーズとその周辺のワイナリーを巡っておりました。 トゥールーズ周辺を舞台にした小説を読んでから行こうと思っていたのですが、結局、旅の移動の途中に読みつつ、帰国してから読み終えました。 「カタリ派」という名前は、以前も聞いた…

第133号:家族の形いろいろ、ナポリ近郊の町・・・「イタリア発イタリア着 」

大変ご無沙汰しています。 1年延期して2021年に開催された東京オリンピックから3年。パリオリンピックが先日終わりました。 今年は、パリオリンピック期間中にパリへ行くお客様が結構あり、なんだか落ち着かない日々を過ごしていました。 久々に書いてみよう…

第132号:Z**町図書館・・・「街とその不確かな壁」

第131号からすっかりご無沙汰しておりまして、失礼いたしました。 本を読まなかったわけではないのですが、小説から少々離れており、いろいろなことが気になり、乱読というのでしょうか。いろいろなジャンルの本を読んでいました。例えば、仕事術やマインド…

第131号:ペール・ラシェーズ墓地・・・「モンテ・クリスト伯」(Ⅶ)

第7巻(岩波文庫)で終了の「モンテ・クリスト伯」。 この1800年代中盤の物語(1844年から1846年新聞連載)でも、パリに住む貴族だったり、著名人たちは、亡くなるとペール・ラシェーズの墓地に眠ることが書かれています。 この物語でも、ヴィルフォールの…

第130号:ローマの山賊ルイージ・ヴァンパの占領地・・・モンテ・クリスト伯(Ⅲ)、(Ⅶ)

「モンテ・クリスト伯」の読書会がついに終わりました。 岩波文庫は第七巻で物語が終わります。 個人的には、主人公モンテ・クリスト伯(ダンテス)から気持ちがすっかり離れてしまったので、ひたすら物語に出てくる地に思いを馳せるヴァーチャルトリップ専…

第129号:コンピエーニュの「鐘と罎のホテル」・・・「モンテ・クリスト伯(Ⅵ)」

第6巻の読書会が終わりました。変化があり、面白かったです。 さて、六巻の最後の九八話に出てきた「鐘と罎のホテル」 というコンピエーニュ(Compiègne)のホテルについて、 気になっていたのでその後調べました。 下記のリンク①のサイト「Alexandrine Edit…

第126号:舞台はパリへ・・・「モンテ・クリスト伯 (Ⅳ)」

モンテクリスト伯の第4巻の読書会が終わりました。 舞台は、ローマからパリへ移動します。かつて婚約までしていたメルセデスやその夫でモルセール伯爵となったフェルナン、銀行家になったダングラール、検事となったヴィルフォール達、宿敵の住むパリです。 …

第121号:フランツとアルベールが訪れるローマの謝肉祭・・・「モンテ・クリスト伯(Ⅱ)」

「モンテ・クリスト伯」の第2巻の後半、物語には新しいキャストが登場します。そして、舞台はフランスからローマに変わります。ローマが大好きな私としては、急に面白くなり始め、ローマの地図を片手に読みました。 新キャストは、フランス貴族の子息のフラ…

第120号:実在する「モンテ・クリスト島(Isola di Montecristo)」・・・「モンテ・クリスト伯(Ⅱ)」

「モンテ・クリスト伯」の第2巻では、主人公ダンテスが牢獄の島シャトー・ディフで出会ったファリア神父から教養とともに、彼の仕えていたスパーダ家の財宝が”モンテ・クリスト島”に隠されていることを教授されます。 そして、彼は島を脱出して、その”モンテ…

第119号:主人公ダンテスの元婚約者メルセデスの住んでいたカタロニア村・・・「モンテ・クリスト伯(Ⅰ)」

長編である「モンテ・クリスト伯」を私はある読書会に参加して、読書会メンバーとともに読み進めました。このプログがアップされる頃には、その読書会はすでに終わっている頃かと思います。 「モンテ・クリスト伯」というと、一般的に復讐劇よね。とか、私よ…

第128号:フォーブル・サントノレ通りのヴィルフォール邸・・・「モンテ・クリスト伯」(Ⅴ)

アレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯」の読書会は、第5巻が終了しました。いよいよ、あと2巻です。いまさらながら、このような長編の愛憎劇の繰り広げらる話をいままでの私は読んでこなかったと実感しています。 復讐のための立ち回る主人公モンテ…

第127号:キオッジャの町の美しいワンシーンと本・・・「パパの電話を待ちながら」

Netflixで、クリスマスに『イル・ナターレ: クリスマスなんて大嫌い(原題:Odio il Natale)』を見ました。とてもいいドラマでした。笑って、泣いて、ハッピーエンド。 このドラマは、ベネチアの町が舞台になっています。でも、主人公が自転車に乗っている…

第125号:旧李王家東京邸・・・「李王家の縁談」

2021年11月に発刊された林真理子さんの「李王家の縁談」を読みました。 明治末期から戦後までを、梨本宮伊都子の目線で書かれた小説です。梨本宮伊都子は日記を残したことで知られています。 現在は断絶した梨本宮ですが、伊都子は鍋島家から梨本宮守正の元…

第124号:世界一の本の街 神田神保町・・・「古本食堂」

原田ひ香さんの本は2冊目です。1冊目に読んだ「三千円の使いかた」がとても面白かったので、この2冊目「古本食堂」を読みました。なんといっても、私の将来の夢は古書店を経営することなので、古本、古書というキーワードには反応してしまいます。 さて、こ…

第123号:松本の包装紙・・・「松本十二か月」

片道2キロちょっとの図書館までウォーキングして、あてどもなく本を見て過ごすのが週末の楽しみです。 今年の夏は久しぶりに長野の姉のところに行こうと思っています。姉が白馬から引っ越し、いまは松本に比較的近いエリアに住んでいるので、以前よりも中央…

第122号:鎌倉と牛久、二つの大仏・・・「やさしい猫」

中島京子さんの「やさしい猫」を読みました。 特に最後の100ページくらいは、ボロボロ泣きながら読んで、こんなに嗚咽しながら読む本って、ここ最近出会っていません。 この話はスリランカ人のクマラさんとミユキさんと、ミユキさんの娘のマヤちゃんの話。東…

第118号:アテネで、オリジナル・マラソン・コースを走る・・・「走ることについて 語るときに 僕の語ること」

2007年10月に単行本化された村上春樹著「走ることについて 語るときに 僕の語ること」を今さらながら読んだ。最近参加している読書会のメンバーの方の話に出てきて、読んでみようと思った。 いまから15年以上前に、村上さんが「マラソン」をテーマに各地のレ…

第117号:先生との出会いの鎌倉の浜辺・・・『こころ』

夏目漱石の『こころ』は、たしか高校1年か2年のときの現代国語の教科書に三部構成のうちの第3部の「先生と遺書」だけ掲載されていた記憶があります。一部抜粋といっても、当時の私は本なんて全然読まなかったので、辟易するほど長いと感じたことを覚えていま…

第116号:ハリケーンレオの襲来・・・「狙われた楽園」

今年は3年ぶりに規制のないG.W.ですね。私は、姉や甥姪とともに谷中に墓参したり、買い物をしたり、みんなで食事したりしました。晴天が続いて、「これぞ、ゴールデンウィーク」という気持ちになりました。 今日は、最近の日課のウォーキングをして、なかな…

第115号:サイゴン河のクルーズ船・・・「自転しながら公転する」

NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」が昨日最終回を迎えましたが、今回取り上げる山本文緒さんの「自転しながら公転する」も言ってみれば、ある家族の物語でもあります。ぐいぐい物語に引っ張られて、あっという間に読んでしまいました。 プロローグは、ベ…

第114号:ウィグタウン(Wigtown)はBook Town・・・「ブックセラーズ・ダイアリー」

ショーン・バイセル著の 「ブックセラーズ・ダイアリー:スコットランド最大の古書店の一年」を読みました。 私と同じ世代で、1970年生まれの著者が、30歳の時の2000年に生まれ故郷であるスコットランド南部のウィグタウン(Wigtown)で本屋を偶然買い取り、そ…

第113号:オワーズ川のほとりの町で・・・「リボルバー」

2021年5月に発売された原田マハさんの「リボルバー」を読みました。 この表紙の「ひまわり」とリボルバーと聞いただけで、勘のいい人はゴッホの死に関係する話かなと気づくかもしれません。 そこまでは、いままでもいろんな本でも書かれていますが、耳切事件…

第112号:バレンタインデーの前日に愛の形を考える・・・『コロナの時代の愛』

以前のブログを見ていたら、2008年に読んだガルシア=マルケスの『コレラの時代の愛』のことを書いていました。ちょうど、同名の映画が日本でも公開されて少し経ってからのことなので、映画を見て、興奮冷めやらずという感じで書いている節があります。そのブ…

第111号:ロマニョーラ海岸は、ナンパの名所?・・・「海をゆくイタリア」

内田洋子さんが2001年に刊行した本書が、2021年9月に加筆して文庫本としてリリースされました。 この本では、木造の古式帆船<ラ・チチャ>の約5か月、12の航路の旅を船長シルヴェリオが語り部となって書かれています。 また、この古式帆船<ラ・チチャ>に…

第110号:ナポリの「心付けのコーヒー」・・・『ジーノの家 イタリア10景』

内田洋子さんの「ジーノの家」を久しぶりに読み直しました。 短編、でもそれはジャーナリストの内田さんらしく、全部本当にあったお話だということで、こんな出会いがあるのね~、などと思いながら読んでいます。 イタリア10景という名のとおり、各地での話…

第109号:いまの南樺太は?と考えてみる・・・「熱源」

2020年2月、第162回直木賞を受賞した川越宗一氏の「熱源」を読みました。 読みたいと思いつつ、だいぶ遅くなってしまってしまいました。 日本語を学ぶ中で、アイヌ語、そして先住民であるアイヌ人について、私自身少しでも知るきっかけにしたいと思って読み…

第108号:映画の舞台はトリノ・・・「素数たちの孤独」

昨年「コロナの時代の僕ら(原題 Nel Contagio)」を書いたパオロ・ジョルダーノの2008年に出版された処女作「素数たちの孤独」を読みました。久しぶりに、読みながら主人公の二人の先行きが気になってしかたのない小説でした。 この小説では、2人の男女が主…

第107号:ヘルシンキ周辺とタリンを一人旅・・・「考えごとしたい旅」

2020年12月、コロナ禍で発売された益田ミリさんの「考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール」を読みました。まさに、私が推奨する”バーチャル一人旅”にぴったりの本でした。 益田ミリさんが、2017年の6月末、2018年8月終わり、2019年の12月初旬に3回…