umemedaka-style’s diary

本と旅をつなぐブログ

第130号:ローマの山賊ルイージ・ヴァンパの占領地・・・モンテ・クリスト伯(Ⅲ)、(Ⅶ)

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モンテ・クリスト伯」の読書会がついに終わりました。

岩波文庫は第七巻で物語が終わります。

 

個人的には、主人公モンテ・クリスト伯(ダンテス)から気持ちがすっかり離れてしまったので、ひたすら物語に出てくる地に思いを馳せるヴァーチャルトリップ専門家のような感じで読み進めました。

 

さて、第三巻はローマが舞台で、個人的にはとても好きな巻でした。

三七「サンセバスチャンの塋窟(えいくつ?)」という話があります。

塋には墓という意味があるようです。「塋窟」にカタコンプとルビがついていました。

 

ここではアルベールがローマの城壁の外に出て、山賊の捕らえられてしまうのですが、その山賊の首領がルイージ・ヴァンパです。

 

ローマの城壁の外は、カンパーニャ・ロマーナといい、ルイージ・ヴァンパの一味がいるのがサンセバスチャンのカタコンプ(カタコンペ)となっています。

サンセバスチャンのカタコンプは、旧アッピア街道付近にある地下墓地で、現存しています。

 

ルイージ・ヴァンパは、そこを巣窟として活動し、時には忠実なモンテ・クリスト伯の手下として働きをします。

 

そして、最終第七巻でも再度登場し、モンテ・クリスト伯の復讐の最終段階に手を貸すのでした。

 

山賊が住み着くのが、ローマの城壁の外の無法地帯にある髑髏(しゃれこうべ)がひしめくようなカタコンプというのは、なんとも不気味さがあります。

 

話が逸れますが、サンセバスチャンのカタコンプの近くを通るアッピア街道。

アッピア街道は、日本の松とはちょっと違う、背の高い松が街路樹となっています。

そのようすを見ると、作曲家オットリーノ・レスピーギ「ローマの松」の交響曲を思い出します。

 

サンセバスチャンのカタコンペに行ったときには、是非旧アッピア街道(アッピアアンティカ通り )にも足をのばしていただきたいです。

 

モンテ・クリスト伯 7 (岩波文庫)

モンテ・クリスト伯 /  アレクサンドル・デュマ著 ;山内義雄
東京 ; 岩波書店 , 1956