umemedaka-style’s diary

本と旅をつなぐブログ

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

第97号:薄氷という名のお菓子・・・「好日絵巻」

森下典子さんの「好日絵巻」を読みました。読みましたというよりも、愛でて楽しんだという方が正しいかもしれません。 「日日是好日」「好日日記」に続き、この「好日絵巻」は季節ごとに、森下さんが愛しく思う茶器やお茶菓子が描かれています。あとがきで、…

第96号:淡水河の景色・・・「魯肉飯のさえずり」

温又柔さんという著者の「魯肉飯(ロバプン)のさえずり 」 を読みました。ここのところ、新聞の書評でよく紹介されていました。魯肉飯をルーローハンと読むのは中国語で、台湾語ではロバプンだそうです。 主人公桃嘉(ももか)は、大学を卒業後すぐに聖司と…

第95号:Seiji Ozawa Matsumoto Festivalに行く前に読んでおきたい1冊・・・「小澤征爾さんと、音楽について話をする」

2011年11月に刊行されていた「小澤征爾さんと、音楽について話をする」をいまさらながら読みました。クラシック音楽についての話が中心で、特に小澤征爾氏がバーンスタイン氏のアシスタントをしていた時代の話、カラヤン氏に師事していた時代の話、また小澤…