umemedaka-style’s diary

本と旅をつなぐブログ

第121号:フランツとアルベールが訪れるローマの謝肉祭・・・「モンテ・クリスト伯(Ⅱ)」

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モンテ・クリスト伯」の第2巻の後半、物語には新しいキャストが登場します。そして、舞台はフランスからローマに変わります。ローマが大好きな私としては、急に面白くなり始め、ローマの地図を片手に読みました。

 

新キャストは、フランス貴族の子息のフランツとアルベールです。彼らはローマの謝肉祭(カーニバル)を見に遊びにきます。ローマの街に来て、彼らはテンションが上がっています。

 

コリゼー(コロッセオ)に行くのに、馬車でポポロ広場から(城壁外)外に出て、サンジョバンニ門から戻って、コロッセオ見物に行こうなどと言い、ホテルの人からそのルートは山賊が出るからそれはやめたほうがいいと本気でたしなめられます。

 

その時代の城壁の外というのは魑魅魍魎(ちみもうりょう)のいるような無法地帯だったのかもしれません。

 

確かに、随分前にテベレ川の西側の城壁外を車で夜通ったときに(ツアーでは通らない道)、映画「道」に出てくるような荒野のような草がぼうぼうと生えた荒れ地のようなところに立つ売春婦たちを見たときの光景を思い出し、その城壁の外の光景を想像したのでした。

 

ローマのカーニバルは、ベネチアに比べると日本人には知られていませんが、ローマでも仮装をしたりして、この「モンテ・クリスト伯」の話と同じように楽しむ習慣があるようです。

 

という私は、ローマでカーニバルに遭遇したことがないため、どんな物か見てみたくてうずうずします。

 

モンテ・クリスト伯 2 (岩波文庫)

モンテ・クリスト伯 / アレクサンドル・デュマ著 ; 山内 義雄訳

東京:岩波書店 , 1956.2

353p , 15cm

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