umemedaka-style’s diary

本と旅をつなぐブログ

第123号:松本の包装紙・・・「松本十二か月」

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片道2キロちょっとの図書館までウォーキングして、あてどもなく本を見て過ごすのが週末の楽しみです。

 

今年の夏は久しぶりに長野の姉のところに行こうと思っています。姉が白馬から引っ越し、いまは松本に比較的近いエリアに住んでいるので、以前よりも中央線を使ったりして松本に立ち寄ることも増えました。

 

大学時代の親友Aちゃんの実家が諏訪なので、お互いに長野に行っているときにうまくタイミングがあえば、松本で待ち合わせて会うということも出来るようになりました。

 

今回、図書館で見つけた2011年4月発行の伊藤まさこさんの「松本十二か月」を読みました。表紙はとても冬っぽいけど、内容は1月から12月までの季節の移り変わりとともに、松本やその周辺のことが書かれています。

 

このころ、伊藤まさこさんは5回目の松本での春を迎えようとしていて(いまは松本にいるのかどうかわかりませんが)、松本の風土、そして民芸を含む文化を写真とともに紹介しています。

 

特に、私が注目したのは松本の老舗店の包装紙。

民芸の陶器等を販売する「ちきり屋工芸店」さん、おもちゃ屋「ぴあの」さん、和菓子の「開運堂」さん、「梅月」さんなど、民芸運動に貢献した方々が描いた包装紙が今も使われています。

 

この本にはありませんが、私の大好きな石垣サブレを発売している洋菓子の「マサムラ」さんの東郷青児さんの包装紙もとても印象に残る包装紙です。

 

昭和レトロブームですが、そんなブームどうのでなく、ずっとみんなに愛されているっという感じが伝わってきて、なんだかほっこりします。

 

現在は、「クラフトフェア松本」もあり、クラフトの町として知られており、民芸の精神は、作家たちの新しいエッセンスを加えて新しい形でひろがりをみせています。

 

今年も夏には、セイジ・オザワ 松本フェスティバル が行われますが、音楽、民芸やクラフトという文化、そして松本城を中心とした歴史ある城下町、こんなに揃っている町はなかなかないのではないでしょうか。

 

ほんとうにこの本のどの部分も興味深いのですが、民芸はやっぱりいいですね。私は柳宗悦バーナード・リーチがとても好きなので、この町についてももっと深掘りしたいです。

 

松本の七夕は、ひと月遅れの8月7日だそうです。七夕人形というのを飾るそうですよ。

 

松本十二か月

松本十二か月 / 伊藤 まさこ著

東京 : 文化出版社 , 2011.4

p166 , 21cm