umemedaka-style’s diary

本と旅をつなぐブログ

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

第31号:豪華旅行にポジターノ・・・「朝の歓び」

またまた、宮本輝さんの本です。ナポリから南下し、ティレニア海に面したソレント半島の付け根にあるポジターノが出てくる「朝の歓び」。アマルフィから夏は船、または通年バスで行くことができる。 この本、私は2005年に読んだのに、読んだことを全く忘れて…

第30号:ハメーンリンナのサマーハウス・・・「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

村上春樹氏の作品は、ほぼ欠かさず読んでいるが、彼の作品自体を語ることは、私としてはおこがましくて、なかなかできない。今回も小説の内容は、ともかくとして、この小説の中に出てくる、多崎つくるが友人を訪ねたフィンランドのハメーンリンナについて書…

第29号:「ここに地終わり海始まる」・・・ロカ岬

宮本輝氏が書いた小説「ここに地終わり海始まる」。私がこの本を読んだのは、2005年で、ポルトガルのロカ岬がヨーロッパ最西端の岬であることは知っているけれど・・・という頃だった。 この小説では、ロカ岬の石碑に書かれた「ここに地終わり海始まる」とい…

第28号:1950年代のロサンゼルス・・・「ロング・グッドバイ」

昨日と今日と日経新聞の文化面に、「チャンドラー長編7作 翻訳終えて」として、村上春樹氏によるインタビュー記事が出ていた。 2007年に、レイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」の翻訳をして、今回の「水底の女」をもって、長編7作を翻訳し終え…