umemedaka-style’s diary

本と旅をつなぐブログ

第127号:キオッジャの町の美しいワンシーンと本・・・「パパの電話を待ちながら」

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Netflixで、クリスマスに『イル・ナターレ: クリスマスなんて大嫌い(原題:Odio il Natale)』を見ました。とてもいいドラマでした。笑って、泣いて、ハッピーエンド。

このドラマは、ベネチアの町が舞台になっています。でも、主人公が自転車に乗っているので(本島など観光エリアは自転車乗り入れ禁止なので)、どこかなと調べたところ、大陸側にあるキオッジャ(Chioggia)であることがわかりました。

 

このドラマの中で、主人公ジャンナがクリスマスの古本の露店で、本に手を伸ばしたところ、カルロという知人男性も手を伸ばし、偶然再会する場面があります。

 

その時、二人が出にしたのが、ジャンニ・ロダーリの「Favole al Telefono」でした。

日本では内田洋子さん訳で「パパの電話を待ちながら」というタイトルで出版されています。ジャンニ・ロダーリの本はイタリア人ならば子どもの時に必ず1度は読んでいるはず、という話を聞いたことがありました。

 

このドラマの最終話で、ジャンナがこの本を手に取りながら「眠る前に母がいつも読んでくれた」というとカルロが「僕も同じだ」といいます。そして、ジャンナがお気に入りは「どこにもつながっていない道」だといい、カルロがそのストーリーについて話します。

この「Favole al Telefono」の本と、キオッジャの町は関係ありませんが、このドラマの美しい1シーン。石頭のマルティーニだけが進んだ「どこにもつながっていない道」。「望みのある人だけが世界で一番美しい場所にたどりつく」とカルロは言いました。

 

パパの電話を待ちながら (講談社文庫)

パパの電話を待ちながら / ジャンニ・ロダーリ著 ; 内田洋子訳

東京:講談社 , 2009

書名原書綴:Favole al Telefono

著者現綴:Gianni Rodari

 

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