umemedaka-style’s diary

本と旅をつなぐブログ

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

第19号:はじまりの書「古書店めぐりは夫婦で」と「旅に出ても古書店めぐり」

何を隠そう私の老後の目標は、古書店の店主になること。 古書と古書店自体に関心を持ち始めたきっかけは、この本、ローレンス さんとナンシーさんの ゴールドストーンご夫妻が書いた「古書店めぐりは夫婦で」だった。この本を読んだとき、稲妻が落ちたような…

第18号:「リラとわたし」にみるナポリの素顔の一つ

エレナ・フェッランテ著の「リラとわたし(ナポリの物語)」で描かれるナポリは、私が観光で目にしてきた、サンタルチア海岸、ヌオーヴォ城、王宮、ムニチピオ広場や、スパッカナポリとも少し違うナポリだった。 この小説は、アメリカでも人気があったそうだ…

第17号:「昔も今も」、気になるイーモラ

イタリアの中部、ボローニャから列車で30分の場所にあるイーモラ。小さな町ではあるが、車好きならばイーモラサーキットを思い起こすかもしれない。 この町に関心を持ったのは、この天野 隆司訳の、サマセット・モームの「昔も今も」と遭遇して読み始めてか…

第16号:「南国に日は落ちて」の南国とは?

須賀敦子さんの本を読んでいるときに、読書家の須賀さんがこの本について書いていた。須賀さんは、作家というだけでなく、イタリア語の翻訳も手がけていた。勝手にむすびつけるが、村上春樹さんとの共通点でもある。 私は村上主義者でもあり、須賀主義者。笑…