umemedaka-style’s diary

本と旅をつなぐブログ

第61号:ロカ岬へは、切手を持参して!・・・「ここに地終わり海始まる」

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明日から未曽有のG.W.10連休!恐ろしい・・・!

これから旅に出るお客様を抱える身としては、日本からドキドキはらはらの連休です。みんな揃って10連休って、生まれて初めての出来事ですしね。ヨーロッパを担当する身としては、24時間体制になると覚悟の上です。

 

さて、遅ればせながら、3月末に、ポルトガルフィンランドに仕事も兼ねつつ、旅してきました。世代が異なる同行者(10歳の息子と20歳の甥と19歳の姪)がいたので、まあ疲れました。それでも見たいところは私の特権としてできるだけ見てきました。

 

今回の旅の目的の1つだったヨーロッパ最西端のロカ岬に行ってきました。

第29号でも書きましたが、宮本輝氏が書いた小説「ここに地終わり海始まる」で、ある青年がロカ岬から軽井沢の療養所にいた主人公志穂子へ送った1枚の葉書のエピソードが忘れられなかったこともあります。

 

「1日も早く病気に勝って下さい」という言葉が添えられたその葉書によって、志穂子の治る気配のなかった結核が治り、退院できたという奇跡を、主人公はその葉書によるものだと思うんです。

 

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ユーラシア大陸最西端到達証明書 €11

 

そんな奇跡が起こったかもしれない葉書を私もある夫の介護に苦労している長崎の友人へ(友人というのははばかられるかもしれませんが86歳)送ろうとしたのです。

 

しかし、ポストはあったが切手を売っているところがなかった・・・

インフォメーションやカフェ兼土産物屋でも聞いたのですが、ないと言われてしまって、シントラ駅の売店でもないと言われ、意外と切手は売っていないので、早めにリスボンの郵便局等で買って持参することをお勧めします。

 

とはいえ、ポルトガル人であれば、誰もが知っているという詩人ルイス・デ・カモンイス叙事詩ウズ・ルジアダス』の一節である

ここに地終わり海始まる

ポルトガル語:Onde a terra acaba e o mar começa)

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ロカ岬



この地に立ってみると、なんだか納得という感じがしました。

百聞は一見にしかず、やはり立ってみて感じたことが真実なのかもしれません。

 

ここに地終わり海始まる / 宮本 輝著

東京 : 講談社 ,  1994 初版