こんにちは。
7月だと言うのに、この寒さってないですね。長袖のブラウスにカーディガンを着込んでも、まだ寒いほどです。気がつけば1カ月以上、このブログもお休みしておりまして、失礼いたしました。
今日、ご紹介する本は、那覇の第一牧志公設市場の向かいにある「市場の古書屋ウララ」の店主であり、執筆活動もされている宇田智子さんの「市場のことば、本の声」です。
宇田さんは東京で新刊の書店でお勤めされていましたが、単身沖縄で古書店を開業されました。第一牧志公設市場の向かいにあり、もともと3軒漬物屋さんが並んでいたところの1軒が古本屋さんでそこが閉店されるので買い取って、ウララを始めたそうです。
そのエリアのお店は、水上店舗とも呼ばれていて、ガープ川という川が暗渠になって、その川の上にコンクリート製の水上店舗が完成して、50年建つそうです。なんだかブラタモリに出てきそうですね。
私も古書店を将来は始めたいので、この本はとても興味深く読みました。勝手ながら、宇田さんと共通した世界観を文章から感じたりしました。
宮古島のアパートの一室で子どもたち向けの図書館というか、私設文庫をやっている方の話では、お金を出さずに本を読ませてあげるほうがいいのかと考えたり、でも図書館の人から古書店があると教えてもらったというお客さんが来店し、「手元に置きたい本だけあとで買うの」(本書引用)と言われたり。
本の出張販売をしたときに、スーツケースに入れて重い本を持って会場に行き、軽くなったスーツケースを引いてを帰ってくるときに、「こんなふうに本を売りながら旅できたらと夢みつつ、来た道を帰る」(本書引用)なんて文章を読むと、同じこと考えてる~と思ったりしました。
第一牧志公設市場は、昨年6月から改築のための工事に入り、今は別の場所で仮設店舗で営業しているようです。2022年4月に新しい第一牧志公設市場が完成するようです。あの唯一無二な感じの第一牧志公設市場の雰囲気も良かったのですが・・・
10年くらいは、7月の後半には毎年沖縄に行くという3,4年もあったのですが、ここ最近は沖縄に行っていない私です。第一牧志公設市場は改築、沖縄三越は閉店したと聞き、ちょっぴり寂しいような気持ちにもなります。
グーグルのストリートビューで、「市場の古本屋ウララ」がみられました。本で読んでいたのと、実際グーグルで見てみると、私が想像していたのと少し違いましたが、屋根付きのアーケードで全天候型で、今日のような雨の日にはつい行きたくなってしまいそうです。
https://maps.app.goo.gl/mYhc4NYLvDiqFgqs5
市場のことば、本の声 / 宇田 智子著
東京 : 晶文社 , 2018
235p ; 20cm