umemedaka-style’s diary

本と旅をつなぐブログ

第68号:小学校のクラス会が行われる札幌・・・「田村はまだか」

すっかりご無沙汰しており、すみません・・・

 

ここにきて新型コロナウィルス(COVID-19)の影響がじわりと来ています。私が旅行業界に入ったのが2000年でしたので、その間にはいろいろなことがありました。2001年のアメリカの同時多発テロSARS、ユーロの暴騰など、そのたびに「また、キターッ」という感じで、数か月は影響を受け、そのすきに日ごろの忙しさを癒すべく心の洗濯をしてきた私です。SARSのときのマスコミの報道の始まりも確かこんな感じだったと思いおこすのでした・・・

 

さて、今日は朝倉かすみさんの書いた「田村はまだか」です。

舞台は深夜の札幌のバー「チャオ!」。小学校のクラス会の3次会で深夜のバーに集まった40歳になる男女5人。

 

「孤高の小6」と言われた同級生の田村。中学からは栃木の親戚の家に預けられ、豆腐屋に弟子入りし、店を店主から譲られ今ではパートを雇うほどになり豆腐屋をやっているという田村。

 

同級生の中村理香(一匹狼的な彼女)とその後結婚したという。クラス会には間に合わないが家族旅行を兼ねて札幌へきてこの3次会に出るという話だが、田村はなかなか現れません。

 

田村はシングルマザーの家庭で、遠足にお弁当も持たされなかったエピソードや中学から親戚の家に預けられたりと苦労人でしたが、それでも同級生は彼を気にかけており、ちょっと強気で誰にも迎合しない中村理香についても気になっていました。

 

話は後半から思いがけない展開になっていきますが、クラス会に参加した男女5人(永田♂、池内♂、千夏♀、坪田♂、班長♀)と「チャオ!」のマスターetc...、それぞれの約30年に歴史あり、絡みあり、そのエピソードがうまくまとまりをもって構成されています。田村の父ではないかと思わせる男性(ネタばれしたくないのであまり詳しく書けませんが)のエピソードが巧妙に挟み込まれています。

 

札幌と言えば、適度に都会、でも少し郊外にはレジャーもあって、住みやすそうなイメージ。帰省を利用して同級生に会うというのが、東京近辺の人間にはない感覚で、この感じがなんだか羨ましくも思います。

 

個人的な話を書けば、大学を卒業後初めての傷心のひとり旅は、札幌と小樽でした。寒くなりつつある11月初旬。

 

札幌ではクラーク博士で有名な羊ヶ丘に行き、岩井俊二監督の映画「Love Letter」の影響と村松友視の「海猫屋の客」に触発されて小樽ではひたすら街歩き。

 

その旅の最後になって、その彼との写真をまだ捨ててないことを思い出し、慌てて新千歳空港のゴミ箱に捨てた私でした。

 

私にとっては忘れ難い思い出です。

 

 

田村はまだか (光文社文庫)

田村はまだか / 朝倉 かすみ著

東京:光文社 , 2010

303p , 16㎝  

第67号:大阪は夏子の生まれ育った街・・・「夏物語」

川上未映子さんが先日NHKの朝イチに出ていましたが、ちょうど「夏物語」を読んでいました。

 

主人公夏目夏子の出身地である大阪。姉の巻子と孫娘で、夏子の姪の緑子は大阪に(「笑橋」という地名で)住んでいるという設定です。

 

冒頭では、ある夏に巻子と小学生の緑子が夏子の住んでいる東京へ新幹線でやってくるところからスタートします。

 

10年くらいの時間の流れがこの小説では描かれていますが、緑子は小学生から大学生になり、夏子も巻子も歳を重ねます。

 

後半では、逆に夏子が8月31日の緑子の誕生日(夏子が好きになり始めていた逢沢の誕生日も同じ日なのですが)に合わせて夏子が新幹線で大阪に出かけていきます。

 

ちょうど、私も昨日は大阪に仕事の集まりがあり出かけました。

「のぞみ」に乗ると2時間半程であっという間に新大阪についてしまいます。

でも、東京人にとってはやはり大阪に行くというのは、なにか踏み出すようなところがあり、ついつい億劫になりがちですが、行ってみると、とても新鮮に感じます。

 

地下鉄、JRの雰囲気やアナウンス等ちょっとしたことでもなんでも、東京とちょっと違うと比較したりして、面白かったりします。

 

JRの線路侵入防止の紐みたいなの4,5本並んで付いていて、列車が着くとそれが上に上がるのは、なんだかすごくカルチャーショックでした。うー、斬新。

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新大阪

作品の中でも、大阪弁や大阪の風景が入ることで、東京との距離感やその土地土地の人たちの雰囲気と言うのが感じられて小説の中のアクセントなっていると思います。

 

今回はとても大阪を近く感じて(爆睡していたからでしょうか・・・)、こんなに近いならば、京都も大阪ももっと足繁く行きたいなあと思ってしまいました。

夏物語

夏物語 / 川上 未映子

東京 : 文藝春秋 ,     2019

545p ; 20㎝ 

 

 

第66号:「マチネの終わりに」の洋子の住んでいたパリ

先日新聞にシャンゼリゼ通りのライトアップが始まったとありましたが、気が付けば、もうアドベントシーズンに入っていますね。

 

11月1日から公開した映画「マチネの終わりに」を早々に見に行っていたのに、書くのがだいぶ遅くなってしまいました。

 

単行本で平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」を読んだのは、私の場合は2018年1月でしたので、だいぶ内容も忘れかけたころに、この映画を見たので、原作と厳密に比較するという感じでなく、原作とは別物として見た感じでした。

 

ご存じだとは思いますが、主人公のギタリスト蒔野を演じたのは福山雅治さんで、小峰洋子を演じたのは石田ゆり子さんでした。

 

正直なところ、原作を読んで私が勝手にイメージしていたのとは全く違ったのですが、これはこれでよかったと思います。映画館まで見に行くと、まるで福山ファンと思われるのかなというのが少し危惧されましたが、それでも1月から公開の「ラストレター」も見に行きそうだし、もう私はれっきとした福山ファンかもしれません。

 

私の中では、主人公の蒔野はもっと神経質で繊細そうなイメージでとらえていましたが、福山さんの実直というか直球みたいな感じの蒔野もよかったのではないでしょうか。

 

本で読んだ時も、映画を見た後も、思わず「三谷―っ!!」と叫びたくなる感じは、全く同じでした。三谷を演じた桜井ユキさんが今回とてもよかったです。

 

話は戻りますが、パリで洋子は通信社の記者として働いています。結婚してニューヨークに住んでいたり、原作では独身時代にイラクに赴任もしています。映画ではイラクではなく、パリでのテロ事件を取材する洋子が記者として働く世界は危険が身近にあることが描かれています。

 

洋子の父でクロアチア人の映画監督のソリッチの映画『幸福の硬貨』のテーマ曲は、蒔野が天才少年ギタリストとして華々しくデビューした頃に弾いた曲で、洋子とつながるモチーフとしてこの映画の伏線となっています。

 

原作では、天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)という年齢設定で、蒔野は音楽家として仕事の上ではスランプに陥りつつあり、洋子は付き合ってきた恋人と結婚を考えていた時期で、お互いに遠慮のあった二人がパリではとても近くなったところなのに、また運命のめぐり合わせで離れてします。そんなターニングポイントになる地でもあります。

 

ともあれ、ラブストーリーにパリが入ってくるとまたさらにロマンティックさが加わるのは私だけでしょうか。

 

マチネの終わりに (文春文庫)

マチネの終わりに / 平野 啓一郎著

東京:文藝春秋 , 2016

20㎝;416p

第65号:貴方の巡礼の目的は?・・・「スペイン巡礼 緑の大地を歩く」

前回の第64号に引きつづき、サンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅行記を読みました。今回は、渡辺孝さんの「スペイン巡礼 緑の大地を歩く」という本です。

 

前回の「人生に疲れたらスペイン巡礼 飲み、食べ、歩く800キロの旅」と同じくサン・ジャン・ピエ・ド・ポーからの出発。やはり最近は映画「The way」(邦題「星の旅人たち」)の影響が大きいのかもしれません。

 

前回の30代の小野美由紀さんと、60代の今回の著者渡辺さんとは巡礼のスタイルはもちろん違い、年齢に合わせた巡礼のスタイルということがあることを身をもって記録してくれています。

 

途中足を痛めて、バスや列車でスキップするのも、それはそれでありだし、公営アルベルゲは利用せずに、私営のアルベルゲやホテルを利用するというやり方についても、たぶん巡礼するのなら、こちらのスタイルに近いかもと思った読者も多いのではないかと思います。私も断然こちらだと思いました。

 

著者は私学の大学理事長を務め、いろいろなことが著者なりにあり、ずっと気になっていた巡礼に出た模様。巡礼ツアーに参加して下見し、その約7か月後に780キロ、結果的に40日近くに及ぶ巡礼に出ています。

 

今回のタイトル「貴方の巡礼の目的は?」は、この本のエピローグにあり、このワードは、「ある程度親しくなってからでないと、なかなか切り出せない。何故か。」とあり、多分読んでいない人には意外に感じられるかもしれませんが、この本を読んだ後は、何となく気持ちがわかります。著者曰く、「それは多くの場合、巡礼の目的がその人のそれまでの人生と深く関係し、場合によっては非常にデリケートな質問となるからだ。」とあり、そんなデリカシーを持つ著者に好感を持ちます。

 

著者のいうように、仕事や人間関係の悩み等様々なストレスは、人の内面に「滓(おり)」のように沈殿し、堆積していく・・・、知らず知らずのうちに「人生の滓」が溜まっていくということは誰しもが感じることではないかと思います。

 

カミーノを歩いていると、いろいろなことを思い出し、考えもするが、いつしか歩くことに集中するらしいです。巡礼の本を読むと感じることですが、これは瞑想に近い境地になっていくのではないかと思います。そんな時間を持つことで、心が癒されていく感覚が持てるのかもしれません。

 

中世の時代の人々もカミーノを歩き、現代人もカミーノを歩きます。もちろん、中世の人にはより信仰に基づくものもあったとは思いますが、現代人にも通ずる何かがそこにはあるのだと思います。これは歩いてみた人ではないと結局わからないことですね。

 

あなたが巡礼に出るとしたら、どんな目的なのでしょう。

 

スペイン巡礼 緑の大地を歩く

 

スペイン巡礼 : 緑の大地を歩く / 渡辺 孝著

東京 : 皓星社 , 2019

264p ; 19cm

 

 

 

第64号:いつかは巡礼路・・・「人生に疲れたらスペイン巡礼 飲み、食べ、歩く800キロの旅」

まずはじめに、すっかりご無沙汰しており、失礼いたしました。

サマーヴァケーションどころでなく、その前からだいぶ更新を怠っていました。

公私ともに忙しかったといえば、それまでですが、特に私事の雑多なことが多かった夏でした。

 

やっと9月に入り、台風。千葉県でもこのように長引くとは、被害に遭われた方の大変さを自分に置き換えて考えて教訓にすべきだと思いました。

 

今年の台風は仕事としては影響はなかったのですが、昨年の関空の被害も、くしくも9月の第1週の週末で、ほんとうに何が起こるかわからないと言っているだけではすまされないと、さすがに今年は2回連続ですので思いました。

 

成田空港は海の上にあるわけじゃないし・・・と考えていましたが、台風に弱かった。今回陸の孤島状態になったのを見て、そういえば3.11の時も同じだったとふと思い出し、この”やわさ”も加味して考えておく必要があるのではないかと思いました。

 

さて、以前もサンチャゴデコンポステーラの巡礼路については、書いていますが、今回は実践テキストともなりそうな小野 美由紀さんの書いた「人生に疲れたらスペイン巡礼 飲み、食べ、歩く800キロの旅 」を読んで、また気持ちがそちらに動く私がいました。

 

最初は息子と二人で行きたいと考えていましたが、この旅はやはり一人で出るのがいいのではないかと思いました。一緒に歩くことになる人は、その旅先でその日ごとに偶然知り合った旅人と歩くのがやっぱりいいなあと思いました。

 

アメリカでヒットした映画「The Way」もこの本を読んだ後に早速見ました。韓国でもTV番組の影響で大ブームだとか。できれば、ブームが去ってから行きたい。

 

サンチャゴデコンポステーラに行くには、小野さん(The Wayも)が行かれたように、「フランス人の道」と言われるサン・ジャン・ピエ・ド・ポーから行くルートとそのほか、イルンからスタートする「北の道」、セビージャからスタートする「銀の道」、リスボンから始まる「ポルトガルの道」などがあり、10年くらい前の映画「サンジェックへの道」ではフランスのル・ピュイからスタートしており、もっと距離が長いルートもあります。

 

私はあまのじゃくなので、ポルトガルの道からスタートしたいな・・・などと考えたりしていますが、いつ実際に歩けるかはわかりません。

 

この小野さんの本は実践テキストとして、実際の旅の準備などの参考に使い、もっと漠然と巡礼が気になる程度の人は、巡礼の意味あいや不思議な力みたいなものをとても魅力的に書いている女優のシャーリー マクレーン著の「カミーノ ― 魂の旅路」をまず読むのがいいと思います。私の中でもとても印象深い一冊になっています。

 

いつか人生に疲れた時には、ここに行こうと思うところがあれば、なんとなく、明るい気持ちになれるような気がするのは私だけでしょうか。

 

人生に疲れたらスペイン巡礼 飲み、食べ、歩く800キロの旅 (光文社新書)

人生に疲れたらスペイン巡礼 ; 飲み、食べ、歩く800キロの旅

/ 小野 美由紀

東京 : 光文社 ,  2015

18cm  ,  234p

 

 

 

 

第63号:やはりナポリ・・・「 ナポリの物語3『逃れる者と留まる者』」

エレナフェッランテの待望の第3巻が発売になり、楽しみにしていたのですが、やっと読みました。

 

あらすじを少し・・・

第2巻のリラの夫婦生活の破綻、イスキア島でのニーノとの蜜月の末に、リラがニーノには秘密で出産した息子。リラとその息子の庇護を買って出て一緒に暮らし始めた友人エンツォとのナポリでの生活。

 

エレナ・グレーコこと通称レヌッチャはフィレンツの名家の若くして教授になった夫ピエトロのフィアンセ時代から第3巻はスタート。ナポリの実家に婚約中一時期に帰っているがその時は、リラのことは気になりつつも距離を置き、その後結婚してフィレンツェで生活が始まると電話でリラと話をしたり、連絡を取り始める。

 

リラは、イスキア島でニーノの友人として出会ったソッカーヴォ家のハムなどの加工工場で劣悪な労働環境の中働いていた。日本も60年代に日米安保学生運動が盛んだったように、第2次大戦後、中道政治からスタートしたイタリアも1970年代~80年代にかけて右と左が対立し、政治的に不安定な状況にあった。リラはソッカーヴォに反発し、学生が労働争議を持ち掛け、その矢面に立ったり、つらい状況が続いていた。

 

レヌッチャはリラに遅れて子供を身ごもり、さらにもう1人も生まれ、家事に追われるようになり、文章が書けずに、処女作のような話題性のある文章が書けなくなっていた。

 

レヌッチャが作家としても名声を失いかけ焦りを感じ始めていたころ、リラはエンツォとともにIBMの技師となり、持ち前の機転をきかせて活躍し、収入も上がっていく。

 

ナポリの地元でずっとリラを好きだったミケーレ・ソラーラが、予想以上に誠実にリラを愛し続けていたことが、幼なじみで妻のジリオーラからレヌッチャに明かされ、リラを雇いたいと懇願したミケーレを長年嫌っていたリラがそれを受け入れたり、兄のマルチェッロ・ソラーラがレヌッチャの妹エリサと婚約したり、思いがけないことが起こっていた。

 

そんなおり、大学に勤める夫が大学の同僚として、ニーノを家に連れてくるようになり、10日間の逗留で、レヌッチャとピエトロの家から大学に通うことになった。

 

逗留の最後の日に、レヌッチャはニーノと結ばれ、ニーノと共に短い旅に出るとピエトロに告げ、旅に出るところで、第3巻は終わる。

 

第1巻、第2巻のときよりも、さらに衝撃の結末で、次作が気になって仕方のない終わり方でした。

 

フィレンツェに住み安定した教授夫人に見えるレヌッチャも、結局は思想も行動もナポリ時代に帰属してしまうのかと少し残念な気持ちになったりしました。

 

女の友情って、ライバル心とノスタルジー、純粋なるものも入り混じって大変なのね〜と感慨深く思ったり。ストーリーとしては非常に面白く先が気になってしょうがないので、早く次がでないかな・・・

 

 

逃れる者と留まる者 (ナポリの物語3)

 

逃れる者と留まる者 / エレナ・フェッランテ著 ; 飯田 亮介訳

東京 : 早川書房 ,  2019

527p ,  19㎝. - (ナポリの物語 3)

著書原綴:Storia di chi fugge e chi resta

著者原綴: Elena Ferrante

 

第62号:THE BEST EXOTIC MARIGOLD HOTEL に入居希望・・・「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」

フィンエアーの機内で暇つぶしに、映画「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章 」を見て、とてもこの映画を気に入って、帰国してから、第1作目の「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」を急いで見ました。その後、本でも読んでみたいと、同名(原題「THE BEST EXOTIC MARIGOLD HOTEL」)の小説を読みました。

 

マリゴールドホテルは、インド(小説ではバンガロール)にあり、元ホテルを改装して作った簡単に言うと老人ホームのことです。英国各地からそれぞれの事情を抱えて、遠路はるばるインドのバンガロールのマリゴールドホテルへやってきた高齢の男女が英国とは全く違う文化、気候、人が多く、活気あふれる雰囲気のなか、徐々にインドでの生活に溶け込み、生きることへの意力を取り戻していくストーリーです。小説には、それ以外に入居者たちの息子や娘の人生も絡んで、彼らにとってもこの地が人生の分岐点になったりもして、サイドストーリーもそれぞれ面白いです。

 

映画と小説では、舞台となる場所(小説はバンガロール、映画はジャイプールらしい)やストーリーや役柄設定も少し違っていますが、どちらもなかなか面白いです。

 

映画は名優ぞろいで、夫を亡くして海外にはほとんど出かけたことのなかった未亡人で、マリゴールドへ来ることになったイヴリン・グリーンスレイド役をジュディ・デンチ、妻と一緒に来るはずだったが妻はインド行きを嫌がって1人でくることになったダグラス・エインズリー役をビル・ナイ、股関節手術を受けにインドにやってきたミュリエル・ドネリー役をマギー・スミスなど、英国の映画やドラマで誰もが必ず見たことのある俳優ばかりです。

 

私は、インドには添乗でも行く機会がなかったですし、いままで全く興味を持ったことがなかったのですが、インドに行ってみたくなりました。もちろん、バンガロールに行っても、マリーゴールドホテルが本当にあるわけではありませんが、映画で見るあの活気と賑やかさを味わってみたいです。

 

いま私が一番行きたい旅先はインドです。

 

そして、もし老後にマリーゴールドホテルのようなところがあれば、本気で行ってみたいとも思うのでした。

 

マリーゴールド・ホテルで会いましょう (ハヤカワ文庫NV)

  • マリーゴールドホテルで会いましょう / デボラ・モガー著 ; 最所 篤子訳
  • 東京 :  早川書房  , 2013
  • 517p , 16㎝
  • 原題名綴り:THE BEST EXOTIC MARIGOLD HOTEL

 

こちらがDVDで、1作目と2作目。

マリーゴールド・ホテルで会いましょう [AmazonDVDコレクション]

マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章 [AmazonDVDコレクション]